イズモ、お誕生日おめでとう!
ってことで、ざかざか落書き絵でお祝い。
ちとしゃくれてしまいました。f^_^;
この先、追記に、イズ誕の短いお話を書きました。
若干友情を越えそうな気がするので、BL、つまり男性同士のラブい話がダメな人は、ご注意ください。m(__)m
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たんじょうびは、うれしい。
たんじょうびは、たのしい。
でも、たんじょうびは……。
「誕生日おめでとさん!」
色気も何もない紙コップに、コテツのバカがどぶどぶと赤ワインを注いでる。
あーあ。花見のビールじゃないんだから。
「あに喰う? 玉子焼き?」
オレは黙って、コテツの焼いた焦げ色のついた玉子をよけて、その向こうにあるチーズを手に取った。
わ。バカ。
ノド鳴らして一気飲みしてやんの。
ワインなめてるのかよ。酒弱いくせに。度数高いんだよ?
知らないからね。
ビンが空になる頃、案の定コテツはつぶれて眠ってしまった。
こういう時、酒が強いのはアダになる。
「誰の誕生日なんだか」
毛布をかけてやると、バカは猫みたいに背中を丸くした。
最後の一杯を、くたびれそうな紙コップからちびちびと口にする。
すっかり冷めた玉子焼きは、しっかり味がついていて、美味だった。
ガキの頃からの腐れ縁のこいつに、どれだけ誕生日を祝ってもらっただろう。
それは実にこいつらしい、所帯じみた、手作り感に溢れるものばかりだった気がする。
一時期手作りに没頭してたシルバーのアクセサリーとか。
今日の玉子焼きだったりとか。
まるで自分の誕生日みたいに、目をキラキラさせて。
オレがどう反応するのか、楽しみにしてるんだ。
ガキの頃から、ずっと。
そんな誕生日を、オレはとても楽しみにしていた。
霜月になると指折り数えて、前日はこころが躍って寝付きも悪かった。
当日、こいつのくれる時間は、マジで楽しくて、うれしくて。
その分、翌日がひどく悲しかった。
いや、正しくは当日の宴が中盤を越えるあたりから、少しずつ寂しく感じたものだ。
誕生日は楽しくて、うれしいけれど。同時に一年で一番寂しさを覚える日。
いつの頃からか、そんな事を思い、素直に喜べなくなって……。
「朝には特別任務か」
くいっと最後の酒をあおると、くしゃりと紙コップを握りつぶす。
目の前には、本格的に眠っているコテツ。
「もう、誕生祝はいいよ……。コテッちゃん……」
皿を集め、ゴミをまとめ、部屋を整える。
時計を見ると2時を回っていた。
「本当に誰の誕生日なんだか」
肩をすくめる。
そして、無意識に大きなため息をついてしまった。
「あに泣きそうな顔してるの?」
「だって、もうすぐたんじょうびが終わっちゃう。
たのしいのが、終わっちゃうんだもん」
目の前のコテッちゃんは、にかあっと笑う。
「あんでだよー。次のたんじょうびがまたくるんだぜ。
それによー。夏にはオレのたんじょうびもあるし」
「でも……」
「今度のイズモのたんじょうびまで、あと一年。
あっという間だって。
またオレ、なんか作るからさ」
自慢げに鼻をごしごしこする。
そこで、目が覚めた。
ベッドの隅に目をやると、コテツのツンツンはねる髪が見えた。
「また一年後だよ。コテッちゃん」
大きく伸びをする。
胸に燻りかけてた重い気持ちは、朝の光に掻き消されたみたいに感じた。
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思うままにざざっとこちらも作成しました。
25日の朝は特別任務なので、24日深夜からイズモ宅でカウントダウンしてたふたりです。
一番楽しい時間は、反面、一番寂しい時間なんじゃないかって、最近自分が感じたので、それをふまえて書いてみました。
相変わらずコテツはポジティブシンキングで。(笑)
イズたん、本当にハッピーバースデーv
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